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007-2_京都府/冬の刀剣祭☆その1 京都国立博物館刀剣祭&坂本龍馬先生を偲ぶ旅 「特集陳列 刀剣を楽しむ―名物刀を中心に―」(3泊4日)

皆様! お元気ですか!! 再び刀剣祭がやってまいりました!!
どうも、さとりです。
冬の青春18きっぷを利用して、再び刀剣巡りに行って参りました。
その名も、「冬の刀剣祭」!!(そのまま)*1

さて。
何回かにわけて書きますので、おつきあいください。
※開催中の展示の感想がありますので、ネタバレがお嫌な方は華麗にスルーでお願いします!!



青春18きっぷで広島→京都に移動するわけですが。
1日目は移動日です。新幹線を使わないと本気で1日移動日になります。
ので、1日目は削除*2

京都初日は、この冬の一大イベント、京都国立博物館に行って参りました。
12/15から「特集陳列 刀剣を楽しむ−名物刀を中心に−」が始まっており、なんとなんと、ウチの初期刀*3 である「陸奥守吉行」*4 が展示されると言うではないですか?!
あとは、「骨喰籐四郎」、「秋田籐四郎」、「義元左文字」、「長曾祢虎徹」、「髭切」、「膝丸」などなど……
これは行くしかない!! というわけで、やってきたのです。


今回はとっても貧乏旅行なので、宿泊はカプセルホテルです。なにげに初カプセル。
本当は、ゲストハウスと悩んだんですけど。
交流すると困るな*5 ……何しろ、お金がないので……ってことで、今回は個室が確保できるカプセルを選択しました。
最近のカプセルはとてもきれいなのねー。
女性専用のフロアもあるので、わりかし安心して泊まれました。*6


四条河原町から、京阪に移動し、七条駅へ。


てくてく歩いていると、ほどなくして、京都国立博物館が見えてきました。
いやー、近いね。四条河原町から30分かかってないよ?


なんだかもだーんな入口。

広いお庭を歩いていくと。


見えるだろうか、人の列が。

2日目、平日の9時30分(開館時間)だというのに。
すでに長蛇の列が。

「うわ、すげぇ……」

と思ったのですが。
どうやらよく見ると、あれ、音声ガイダンスを借りる列なんだそうで。
中にはあっさり入れました。

「よし、ガイダンスはあきらめるか!」*7

別にキャラ萌えしてるわけじゃないし。
案内文があれば別にいいっかー。
ってことで、音声ガイダンス列は鮮やかにスルー。
音声ガイダンスが必須な方はぎりぎりに行かない方が良さそうですよ。

そして。
特別展示のお部屋は1Fの一番奥の部屋だそうで。
入ってすぐ、金ぴかの大仏が目を引きますが。
仏ゾーンにはあとから戻って来れそうだったので、ざっとだけ見て、奥へ。

刀剣の特別展示室は、すでに列ができていましたが。
部屋の外で待っていたのは3人だけだったので、すぐに入れました。
そして。
列はできていたものの、人だかりのない刀剣もあったりして、ゆったり見ることができました。


では、簡単に、感想を書いていきます。

伯耆の刀工は、古備前がルーツ。技術交換していたかもらしい?
地理的に近いので、十分考えられることだと思う。
もしかしたら、原料の質も似ていたのかもしれない。中国山地の鉄を分け合っていたりしてたら萌えるが、どうだろうか??

・粟田口の刀(というか京都の刀)は、どの刀もしゅっとしている
長船の刀に比べて、刀身……というか、刃の部分。身幅が狭い気がする。
今回の刀、派手な刃紋がない刀が多いせいもあるかもしれない。
直刀の刀が多かった印象。

・骨喰籐四郎、すっげーかっこいい!!!
バミー(ウチの骨喰籐四郎のあだ名)はなんで「骨喰」なんだろうって思ったら、斬りつける真似をするだけで相手の骨が砕けるという伝説があるから、らしい。なんてやつだ……バミー……
薙刀直シ刀 無銘」と紹介されているだけあり、元々薙刀だったものを磨り上げて脇差にした刀。
他の脇差がほぼ太刀や打刀と同じ外見をしているのに、元薙刀なので、しゅっと尖って反っている感じ。
そして、錫杖に倶利伽羅竜がからまっている彫刻がかっこいいー!!(日本号といい、こういうのに弱いらしい)

・秋田籐四郎の傷は何?
斜めから見たせいかもしれないけど。
なぜか半ば部分にごっつりした傷があった。あったよね?? いつついたんだろう?

陸奥守吉行は、北海道で燃えて、伸びてしまったらしい。
他の刀よりも反りがなくて、まっすぐだなぁと思ったら、どうやら北海道で保管中に燃えた際、伸びてしまったらしい。
まあでも、そもそも江戸時代の流行があまり反ってない刀だったらしいけど(隣の長曾祢さんもあまり反ってない)
刃紋は直刃。やっぱり京都の流行なの??

・膝丸*8 について
今度新しく実装される兄弟刀らしいが、髭の人と兄弟設定なのは「源氏重代の刀だから」で、刀工は違う人らしい。
膝の人は長船さんの父 作(長船派の祖「光忠」の父、古備前派の「近忠」)、らしいが、銘が読めるのは「■忠」の「忠」の部分のみで、■部分はつぶれて読めない。*9
ただし、近忠作の作品が残っていないため比較ができず、決定打に欠けるとのこと。

・髭切*10について
北野天満宮所有の、伯耆国安綱作 太刀(鬼切)。
源氏重代の刀。*11
罪人を試し切りしたら髭まで切れたから「髭切」らしい……その後、源頼光の代に配下の「渡辺綱」が、一条戻橋で鬼の腕を切ったので、鬼切丸とも言われているらしい。

まさかこの後、戻橋に行くことになるとは思いも寄らずに、この兄弟刀をながめていたのでした。
やっぱり、西の刀はどっしりしていて、かっこいいなぁ……さすが長船さんの父。
って、膝丸に釘付けになってるあたり、長船とか備前の刀が好きだと再認識。


簡単に、とか言いながら、結構がっしり書いてしまった。
ここだけで1時間くらいいました。
部屋から出たら、例の音声ガイド待ちの列がこの部屋の入口に移動していて、入った時の閑散としていたのが嘘のように、待ち列ができていました。
うおー! ガイドと仏ゾーン、スルーしてホント正解だった!!

その後、仏ゾーン、書、狛犬、塗物など見て回り。
2Fのおさる展示(干支にちなんだ絵画の展示)を見て、終了。

今回の刀剣展示、図録の販売はないようでしたので。参考までに。
バミーがしゅっとしてるのが見れます。
「特集陳列 刀剣を楽しむ−名物刀を中心に−」 ※pdf注意


そして、バスで移動。


続きまして、霊山歴史館へ。
こちらは幕末系の資料がたくさん展示してありまして。行ったときは大河ドラマの影響で、吉田松陰先生の展示がメインになってました。


こんな山の上にあるんですよ、ふうふう。


一緒に写真を撮っても、えいがよ??

ここに来たのは、もちろんアレを見るためです。
「龍馬を切った刀」
が展示されているのです。

美術品などではなく、本物の脇差
実戦で使われている間は手入れされていたのでしょうが、持ち主は数年後、鳥羽伏見の戦いで亡くなってしまったので、それからは手入れされていないんでしょうね。
半分、さび付いていました。
刃こぼれしている部分は、龍馬の時ではなく、薩摩の人と戦った時のものだそうです。

龍馬は暗殺されたとき、いつも潜伏している蔵ではなく、母屋にいたそうです。
風邪をひいて、寝込んでいたんだそうな。
ジオラマもあって、結構小さな部屋でした。天井がすごい低い。
なので、実行犯も背が低い人で、脇差など小さな刀で戦える人が選ばれたんだそうです。

その現場を見ていたのが、土佐の人こと、陸奥守吉行だったんですよね……
もちろん実際の刀には人格などありませんが、もし本当に人格があったら、どんなにか返討ちにしたかったでしょうね。
彼は本当に龍馬に感化されてて、新撰組のことを「時代遅れ」とか言ってますからね。
志半ばにして倒れる龍馬のことを、ただ横で見ているしかなかった。そのことが、どんなにか口惜しかったことか。*12
そら化けて出るわ。


さて。
そんな感じでさくっと見て回って。
続けて、お隣の「京都霊山護国神社」に行きました。


幕末の志士や、戦争中の軍人さんなどが祀られています

裏山は霊園になっていて。
こちらに、坂本龍馬中岡慎太郎桂小五郎(木戸孝義)、幾松などの有名な方のお墓があります。


すっごい山ですけどね。


でもそのかわり、すごくいい眺めです。

鳥取藩のお墓まできっちりお参りしたら、思いの外足がぷるぷるしました。
朝ご飯、昼ご飯抜きで山登りはきっついわー。


こんな山に登るとか、誰が想像できようか(この先鳥取藩)

いやしかし。
ホント、すごい数のお墓です。ああ、だから「霊山」なのか。


龍馬先生、土佐の人にはいつも大変お世話になっております。

土佐藩とか、お墓が四角い形に並んでいて、たぶんチームだったんだろうな。
内向きにみんなで向き合ってると、さみしくないし。きっと当時もチームワークの良い皆様だったんだろうなと勝手に想像してみたり。

そんなわけで。
ぷるぷるしながら、下山し、四条河原町に戻ったのでした。



その後。お昼ご飯をとり。
かつてより行きたいと思っていた「キャットアパートメントコーヒー」さんへ行きました。

こちらは、京の町屋を改装した猫カフェさんです。
場所は、清明神社の近く。


そう、一条戻橋の近くでもあります。

軽自動車1台がやっと通れるくらいの狭い道(住宅街です)を歩いていくと。


ありました! ランプ、かわいい!


中を、ずんずん進んでいくと……


奥まったところに玄関があります。

いかにも京都っぽい〜、と思いながら、ドアを開けます。
店員さんが事前にTwitterで「今日は混んでます」と流してくださった通り。15分くらい待ちました。
60分コースを選択し、写真を撮りまくりました。


ねてたり〜


ああん? これはオレのジュースやでぇ?


ボールで遊んだり。


目があったり。


(光量が足りないのでわかりにくいけど)オッドアイ


はらを見せたり。


あっという間の60分でした。


まあ、あっという間ではあったんですが。
楽しかったんですが。
ちょっと……いたたまれなかったかな。一人だったし……

この間相方と広島の猫カフェに行った時から思っていたのですが。

猫カフェに行って、静かに猫と戯れる、という楽しみ方はあまり推奨されてない気がする。
というか。
猫カフェに行く人って、「きゃー、ねこかわいいー」ってテンションの人が多いからさ。
私みたいに、静かに猫と目を合わせて、通信するような楽しみ方をする人は異端……というか、いない。
店員さんも猫が好きだからお店を運営するわけで。「きゃー」ってタイプだったからか。
ホント、いたたまれなかった。*13

あと。
コーヒーがウリのお店だったのに、コーヒーを飲むのを忘れました……

ああ。私はどこで猫をかわいがればいいんだろう。


その後。久々に清明神社に行って。


厄を桃に移してから、帰りました。


翌日も、引き続き刀剣祭です。

*1:実は夏の青春18きっぷの時も京都にきたのですが、きちんと調べないまま来たので、展示が終わってたんです……前日に……おうしっと!!

*2:大阪で降りて、カンノーロを食べました

*3:刀剣乱舞で最初に選ぶ刀

*4:あだ名は「土佐の人」。めっちゃ土佐弁なので。元の持ち主に感化されまくりのかわいいやつなのです。

*5:ほら、飲みに行ったりとかあるみたいだし

*6:宿泊してるのは、やっぱり外国の人が多かったです。

*7:とうらぶのキャラクター音声でナビをしてくれるんだそうで。

*8:蜘蛛切、吠丸、薄緑……などなど、別名が多数ついている

*9:ちなみにウィキペディアさんによると「平家物語」では「筑前国三笠郡の出山というところに住む唐国の鉄細工」とされているらしいが、平家物語を史実にしてはいけないという見識があるらしい。

*10:またの名を、鬼切丸、獅子ノ子、友切、とも。

*11:こちらも、ウィキペディアさんによると「平家物語」で「筑前国三笠郡の出山というところに住む唐国の鉄細工」とされているらしい(が、以下同文)。

*12:まあでも、土佐の人だけじゃなくて、他の子たちも、そんな感じなんでしょうけどね

*13:私、そういうテンションになれないからなぁ。コンセプトはすごく良いのに。もう……こな……い、かな……