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春の刀剣祭☆その3 江雪兄様無双再び! 徳川名宝展@広島 & 博物館資料の見方〜刀剣編@広島城 に行ってきた!


さとりです。薬師寺の熱気もさめやらぬ中。
今度は徳川名宝展行ってきました。

昨年末、福山にて展示があった江雪左文字が、広島県立美術館にて開催される「天下太平 徳川名宝展」にて展示されるという情報を得まして。
せっかく地元開催だし、春休みで平日動けるし、ってことで。
ウキウキしながら、出かけて参りました!

そして、4/10にて終了する、広島城の企画展「博物館資料の見方〜刀剣&甲冑編」に再訪するつもりです!


※以下、開催中の展示内容を含みます。ネタバレNGの方は、ブラウザバックでお願いします!


まずは、広島県立美術館に到着!


今回は音声ガイドを借りました。
山下大輝さんという声優さんのナレーションなのですが……私は最近の声優さんには詳しくないのですが。なんと、とうらぶで、今剣&厚藤四郎を担当されてるそうで。*1
厚が隣で解説してくれる気分を味わいながら鑑賞しました!
借りるのに特に並んでなかったし。それどころか、案内のお姉さんが手ずから耳につけてくれるので、どぎまぎしました……


徳川名宝展、だけあって。刀剣のみでなく、絵画や焼き物、書などの展示がありましたが。

刀剣祭ですので、簡単に刀剣のメモ、感想など。
ちなみに、ガラスケースの中に距離があり、地肌や、沸と匂はよくわかりませんでした。
スコープ買うべきか?!


・太刀 銘 宗近村上
平安時代後期の刀匠『近村』の作。宗近の子か孫? 銘の『宗』は後から入れられたらしい。『上』は『たてまつる』で、献上しますよ、って意味。古い京ものの作風。
古備前とは違って、刃紋は波打ったようなのがある感じに思いました。姿はそんなには反ってないかなと思いました。

・太刀 銘 来国光
黒漆の拵と展示されていました。黒の拵はシンプルなデザインでした。もしかして鍔も漆なのかな? 黒に、金の家紋が入った、こちらもシンプルなデザインでした。
家康が実用性を重視し、華美さは追い求めてなかった結果なのだとか……(逸話あり)
意外ですね。徳川って豪華絢爛なイメージだったのだけど。

・刀 金象嵌銘 正宗 本阿(花押)
本多忠勝の正宗。本阿というのは、本阿弥家という鑑定一家が『正宗ですよ』と鑑定した証に入れた銘のこと。
板目肌に地景がよく入っている。
徳川家の家臣・本多平八郎忠勝(従五位下・中務大輔)の所持。

・刀 金象嵌光忠 本阿(花押)
これも本阿弥家が『光忠だよ』と鑑定した証として入れる金象嵌の銘入り。徳川将軍家に伝来して、昭和天皇に献上された一口。
光忠の幅広の刀身がかっこいい。刃紋は大丁子に蛙子丁子が交じって飛焼がかかっている。典型的な光忠の作風。マジかっこいい。
さっきからかっこいいしか言ってないけど。光忠を見たら、見つめざるを得なくなって。動けなくなるんです。
身幅はほどよくがっしりしてて、刃紋も上品なイメージ。
まあ、刃紋については、一番は直刃なんだけども。

・太刀 銘 筑州住左(江雪左文字) 附 打刀 拵
南北朝時代の作だけあって、光忠くらい身幅広くて、どっしりした印象。刀身は光忠よりやや大きい。切先はのびている(光忠はまるっこい)。目釘穴が5つある。
とうらぶの江雪兄様のような儚さをイメージして行ったら、間違いなく裏切られる。
冬の時は、隣の会津新藤五に目を奪われて、あまり頭に残らなかったのだけど。
こうして、色んな刀剣を見た後に改めて見ると、江雪左文字も迫力満点なのだなぁとわかります。再訪して良かった……!



広島県立美術館のHPより抜粋。


太刀 銘 則房(国宝)は、後期の展示です。江雪左文字と入れ替えです。

その他の感想など。

家康の形見の火縄銃が5挺あったのだけど。すごくデカイ。162センチとか、私よりデカイでないかい。長距離用なのかな…そもそもが、実用していたのか? 不明。
でもデカイだけあって迫力はあるね。
作者は刀工でもあるそうです。

絵画でおススメなのは、『隅田川風物図鑑』かな。透かし絵になっていて、夜景の絵の裏から光を当てると、舟や窓が光るんですよ!
展示にライトが当ててあるわけではないのですが、そういうしかけがしてある系は好きです。
あと私が川とか海とか舟とか好きだから…

音声ガイドは、おじいちゃんが可愛がっている孫的な、優等生みたいな語りでした。
まあ、美術館のガイドアナウンスだしね。そんなはっちゃけてはいません。
なので、厚というよりは、小さくなった一期一振みたいな……?*2
でも、ところどころ、真面目路線の中のはっちゃけてポイントがあって。
『大判小判がざっくざく!』はおススメ☆


というわけで。
約3時間、堪能しました!

本当は、館内の喫茶店で、展示連動の安倍川餅が食べたかったのだけど。
満席状態だったので、仕方なく近所のカフェでお茶をしました。



これは脳の栄養補給ですよ…


続けて、広島城行ってきます。



美術館から西方向にまっすぐ歩くと、護国神社の鳥居があります。

ここから、石垣へ向かう階段を登って、しばらく進むと、広島城天守閣に着きます。
この広島城は、再建されたものです。*3
中は広島の歴史がわかる博物館になってます。
3階は刀剣と甲冑が常設されていて。*4
4階が、今回の企画展の会場です。


城の4階なので、スペース的にはそんな広くはありません。


展示タイトルの通り、初心者向けの、博物館資料の鑑賞ポイント展です。
何気に2回目です(笑)*5

主な展示刀は、
刀 伝左文字
短刀 来国光
短刀 村正
刀 備州長船則光 作
短刀 備州長船長義
他にも、昭和作刀な太刀など。20口近くが全て説明に使われてます。

あとは、目貫に使われる金具や鍔、甲冑の説明。
甲冑は、部品を細かく分解して説明してあります。
今日は時間切れで、甲冑は見れなかった…(つまり、4階の刀の展示だけで2時間…)


平日の夕方前なので、人はあまりいませんでした。
80才越えてるんじゃないかというおじいちゃんがひとり、警備員さんに「説明してる人はいないのか?」と聞いていました。
残念ながら、説明してくださる学芸員さんはいませんでした。
が。
実は、警備員さんも刀が大好きな模様で。学芸員さんではないので、深いところまでというわけにはいかないようですが、基本的なことをおじいちゃんにレクチャーされていました。


警備員さんの説明が面白かったので、少し拝借。


太刀は基本的に数が少ない(展示されている刀剣も、太刀は1口しかなかった)。
作刀技術が低く、鉄の質も悪いため、多く作れなかった。
そのため、基本的には大将しか持てなかった。*6
馬から下の兵士を狙うので、抜きやすいように反りが深い。また、当てやすいように長さも長め。

対して刀(打刀)は作刀技術が向上し大量生産が可能になったので、誰でも持つことが可能になった(流通するようになったので、時代劇のように、ゴロツキでも持てるようになった)。
時代的にも戦術が変わり、馬上戦から歩兵+鉄砲の戦いになった。*7
人対人の戦いになったので、狙いは『頭』。抜きざまに頭を狙う。
そのため、上向きに抜きやすいように、反りはゆるく、まっすぐめになった。

刀剣は、銘がわかるように展示すると、基本的に、太刀は刃が下向き、打刀は上向きになる。
太刀と打刀で刃の向きが違うのは、抜きざまにどこを狙うか、が関係している。
(太刀→下、打刀→上)

また、銘は基本的に、装備した時に外側に来るように彫られる。
柄巻をしてしまったら結局は隠れてしまうが、それでも、外側にして、刀匠の名前がわかるようにしていた。*8
内側にしないのは、内側にすると、お腹で文字が隠れてしまうため。
なお、右利き左利きにかかわらず、刀は左側に差すもの。


……警備員さん、本当に刀がお好きなんだなぁと、しみじみ思いながら聞いていました。
普通、警備職の人が、こんなに細かく展示物の説明できないよ? しかも、刀を抜く身振り手振り付きでさ!
いやいや、良い場面に遭遇しました。


展示物は、
・造り込み(日本刀の造形)
・切先と帽子
・茎と銘
・刃文
・沸と匂
地鉄
・彫物
についての解説でした。
解説パネルをまとめた小冊子欲しいくらい、よくわかる初心者向けの展示でした。

もう最後だし、メモしておこうと思ったら、とてもじゃないけど、時間足りなかった。


さとりのメモ。字が汚い……

でも、小冊子になってたら、絶対覚えられなかった…手を動かして覚えることもあるよね。
刀だけしかメモできなかったけど。

しかし、本当に良い展示でした。
ありがとうございました!


その後、売店の終了アナウンスが聞こえてきたので、慌てて3階へ。

日本号のレプリカが、3階にあります。
槍を作る刀工なら、一度は写しを作りたい、槍にして位持ち、ひのもといちの呼び声高い、日本号ですよ!
去年のゴールデンウイークに、この広島城日本号を見て、すっかり日本号の虜になってしまったのです。
今年の頭に、福岡に本歌を見に行くくらいにはね!*9
彫り物の龍って、意外とコミカルな顔をしとりますね。
閉館ギリギリまで、日本号舐め回すように見てました。


……というわけで。
なかなか充実した1日になったのでした。
あーもーほんとにー! 今回の広島城の展示、資料にならないかなぁ!!
4/10で終わってしまうのが惜しまれる!!!

*1:私は未だに、いまつるちゃんと厚が同じ声優さんだと思えないんですが。声優さんてすごいんだねぇ……

*2:ウチの本丸には、一期一振はいません。

*3:戦時中、軍の拠点があったのですが、原爆でなくなってしまったのです……

*4:広島城を再建する時に、広島市民から展示物を募ったのだそうです。

*5:2月の、始まったばかりの日曜日に、学芸員さんの展示解説会に参加しました。なんと、展示を企画された学芸員さんが転勤されたそうで…良い企画をありがとうございましたm(__)m おかげで、長船も薬師寺も高松も、以前よりも理解できました! お礼を申し上げます!!

*6:ちなみに、大将以外の歩兵の武器は竹の槍だったそう。

*7:「戦いの前に『やあやあ我こそは〜』とかやってると、やられてしまいますよ!」っていう、警備員さんの言い方が面白かった!

*8:要するに、刀工リスペクト、ということなのですが。「芸が細かくて、日本人らしくて好き」とは、警備員さん・談。

*9:納得はしていないので、いつか絶対に再訪する!!