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006-4_大阪府/春の刀剣祭☆その5 春のいしきりさん! 宝物館特別公開に参加するの巻(1日)

なんだか知らない間に、5月になってしまいましたね。
どうも、さとりです。

今回も、ウチの子シリーズ*1 と称しまして。
いしきりさん、こと、石切剣箭神社に行ってきました。

というのも。

5/3〜5/5に、宝物館が特別公開され。
あの石切丸と小狐丸が見れる、とのこと!!
これは参加するしかない!! ってことで。意気揚々と行ってきた次第であります。


というか。
実は去年の夏に一度来たんだけど。
宝物館公開時期が決まってるの知らなくて、拝んだだけで終わったんだよね……
というわけで。リベンジなのであります。



今回は(も)新石切駅からスタートです。


夜行バスでやってきたので。
朝8時半には着いてしまったのですが。


もうこんなにお百度参りしている方が……!

まあ、祈るのは何時からでもできるしね……
(やる気のないさとり)
しかし、私もお百度参りした方がええんじゃねぇの?*2

というわけで。まずは本社です。


石切剣箭神社は、神武天皇紀元二年、現生駒山中の宮山に饒速日尊(にぎはやひのみこと)を奉斎申し上げたのをもって神社の起源とし、崇神天皇の御代になって「下之社(現本社)」に可美真手命(うましまでのみこと)が祀られたとあります。

駅から歩くと、三之鳥居の前に出るのですが。
あえて、絵馬殿にまわってから、本殿に参拝しました。

穂積神霊社や乾明神社、五社明神社などもきっちり参拝しまして。
そして、先に厩に行きました。


うまー。うまうま、わー。

今日はこどもの日で、端午節祭があり。
馬と写真を撮ろうの会が催される予定なので、朝のウチに馬の写真を撮っておきました。
ちなみに。
祈雨には黒馬、祈晴には白馬を、礼物として生馬を奉納していたそうです。
生馬が準備できないときは、木彫りや絵の馬を奉納し、これが絵馬の元になったのだとか。


そして。
宝物館に行きました。



穂積神霊社の奥が宝物館です。


9:00〜16:00の予定で、9:00ぴったりに行きましたが。
たいして人は並んでいなかったので、待たずに見れました。*3

宝物館なので、刀剣だけではなくて。
ぴかぴかの狛犬様だとか、古墳から出てきた銅剣や鏡など、いろんなお宝が展示してありました。
なので、実は刀剣クラスタだけではなく古代クラスタにも大変オススメ。
しかして今回も刀剣祭なので、刀剣の感想など。

銅剣、単鳳環頭大刀把頭

銅剣は、古墳時代の物で、大変珍しいとのこと。
全体的に丸っこい感じで、たいへんかわいい印象。
柄に当たる部分に槍の柄をつけたかも? らしい。

単鳳環頭大刀把頭は、鉄刀の把頭に取り付けた装飾部のこと。
こちらもまるっこくてかわいい。
昔の役人が下げていた刀のおしり部分っぽい。

太刀 石切丸

三條有成・作。
てっきり宗近さんの作と思っていたけど、違います。
ちなみに、有成は宗近の子と伝えられているらしいです。
銘も「有成」と読めました。

とうらぶでは大太刀に分類されてるけれども。
末之青江をイメージしてたら拍子抜けします。
刃長は二尺五寸一分(約76.1cm)なので、太刀ですよ、って言われた方がしっくりきます。

刃紋は、直刃でところどころちょいっと波打ってるような感じ。
ああいうのは何て言うんでしょうね。
教えてえろいひと。
互の目にしては大きな山が一つしかなくて。
湾れにしては、結構高い山が一カ所ぽんと入ってるの。
でも、全体的に直刃。
結構好きな感じです。

身幅はちょい細な感じ。今まで私が見た中で、京風だなと思った感じそのものです。
いうても、古備前も細めだから、平安時代がそもそもそういうスタイルだったのかも?

とにかく、コンパクトでスタイリッシュなパッパかっこいい。

太刀 小狐丸

三條宗近・作。
パッパと同じく平安時代の作。
能「小鍛治」で作られた刀、ってことで伝わっている。
が、そもそも「小鍛治」の参拝した明神が2カ所ある(冬の刀剣祭参照)など、本物かは不明。
神社の方曰く「ウチに奉納されたのは小狐丸だと聞いてます」としか言えないんだそうな。


keikenchi-map.hatenadiary.jp



とうらぶの小狐丸はこれまたデカいけれども。
この小狐丸は、隣のパッパよりもさらに小さい。
脇差って言われたら、納得してしまうくらいの小ささです。
刃長は一尺七寸七分(約53.8cm)。でも銘は折り返し銘なので、昔はもうちょっと大きかったのかもね。

刃紋よりも、地鉄がよく目立ちました。

短刀 来国俊

平作りでやや厚めの短刀でした。
直刃っぽい刃紋が入っていて、結構好きな感じ。
二字国俊の後輩に当たる人の作品だそうです。

その他

互の目が美しい脇差「忠國」や、御物「小烏丸」の写しなど。
きれいに手入れされている刀剣がある一方で、研がれていなくて刃こぼれしたまま展示されている刀剣もあったりして。
奉納されているものとはいえ、手入れの落差が激しすぎないか?
と、思いました。
外野が人事です、すみません。

でもさ、石切丸は重要美術品だから仕方ないとしても。
その他の……
外野が人事ですね、すみません。


というわけで。
1時間弱、堪能してきました。
人が居なかったので、刀剣スペースは2周しました。
貴重な時間をありがとうございました。


そして。
すずやさん*4を華麗にスルーして。
(うどんのおだしの誘惑に勝ちました! というか、朝10時=開店直後からうどんを食べる勇気がなかった)

山登りました。
かなり、山登りました。



上之社、です!*5


こちらでもお百度参りをやってる方がいらっしゃいました。


近鉄石切駅に寄って、荷物を置いてから来たので。
住宅地をつっきって、登り切りました。


またあえて険しい道を選択し……


素敵な滝を見ました。石切の御滝です。


その下には、亀の大群が……こちらは「御礼池」で、御礼にこの亀を設置します。


私は御礼も何も初めてここに来たので(前回は上之社はスルーというか、気付かなかった)、亀は置きませんでしたけども。
後は山を下りつつ、近鉄石切駅から帰りました。


こうして。
いしきりさんお参りの旅は終了したのでした。
あの、HPの写真(屋根の上に刀剣みたいな飾りがあるの)、どこだったんだろ……見つけられなかったのだけ、心残りです。


この後、みたびYSJ*6 +おじいちゃんちふたたび*7 をしました。
暑かったけど、楽しかったです。

*1:いつの間にシリーズになっていたのか。

*2:たぬき風

*3:何しろ、4月から数えて5日目でしたしね

*4:神社前のおみやげ屋さん。石切丸キユーピーを飾ってるお店です

*5:石切駅からまっすぐ上之社に来るとこうなります。

*6:噂の刀展にあった、例の贋作クイズは「回答がHPに載ってます」というパネルが付け加えられていました。前回の記事に追記しときますね。あと、お坊さんの説法を聞いてきました。とてもおもしろいお話でした。

*7:三條小鍛治宗近本店で、刀剣を展示してるというので、ついでに行ってきました。なにげにあの店微妙に入りにくいので、ちょっとつらかった……