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020-2_愛知県/春の刀剣祭☆その6 尾張名古屋は城でもつ?! 熱田神宮ふたたび&名古屋城 刀剣展ー尾張に伝わる刀剣ー&徳川美術館にて秘蔵っ子を鑑賞しまくる旅(1日)

大阪から夜行バスにて、名古屋に移動しました。
広島拠点でない夜行バスに乗るのは初めて。しかも、安いからなのか*1 3列独立シートでない普通の高速バスのような、2シート×2列のバスで。

これ、眠れないんじゃない……??

と思っていたのですが。
前日の石切さん山登り&YSJ&おじいちゃんち再訪は思いの外体力を使っていたようで。
1日目の広島→大阪の夜行バスよりも爆睡しました。
気付いたら名古屋駅でした。


さてさて。


そんな夜行バス体験はともかく。
2日目は名古屋です。
なにげに、名古屋3回目です。*2

今回は刀剣祭!
徳川美術館にて、秘蔵っ子の「物吉貞宗」、「鯰尾藤四郎」、「後藤藤四郎」、「本作長義」が展示されるのを見に行くついでに、熱田神宮名古屋城*3 も見てきます!!


※以下、開催中の展示内容を含みます。ネタバレNGの方は、ブラウザバックでお願いします!

熱田神宮熱田神宮宝物展

今回も、熱田神宮に行ってきました。


新緑の季節ですよ!

まずは本殿にお参りしてから。まっすぐに宝物館に行きました。*4
前も来たでしょ、って?
ちちち。この熱田神宮宝物展は、毎月展示内容が変わるのです。
つまり、前回と今回では中身が違うってことですよ。それくらい奉納された物が多いのです。


刀女子まっしぐら。


末之青江様と、附朱塗鞘浅黄糸巻柄野太刀拵。でかい、かっこいい!

ぺろぺろなめるように鑑賞しつつも、宝物展に入るさとり。
実はタイミング良く、Twitterで太郎太刀(真柄太刀)についてのまとめが流れてきたのですが。
その方の記事によると、太郎太刀と呼ばれる太刀がどれなのかについては諸説ありまくりなのだとか……

大本命……千代鶴国安の太郎太刀。
おなじみ……末之青江。熱田神宮に、千代鶴の次郎太刀とともに奉納された太刀。
朝倉が奉納……銘 行光。白山比羊神社に奉納されている。
伝来あり……備前長船祐定。祐定と子の祐清・祐包と協力して打った?

その他、まだまだあるらしい。

と、まあ。
熱田神宮の太郎太刀は、次郎太刀とともに勝者からの奉納だそうで。
私的には末之青江を推したいところなのですが。
何かの資料に基づいているわけではないので、個人的な願望です。


さて。
今月の宝物展。下調べも何もせずに行ったのですが。
刀は山城&相模祭です!

主な展示としては、
短刀 銘 国光 徳治三年
短刀 銘 長谷部国信 藤原友吉
剣 銘 吉光
脇差 銘 吉光 亀王丸(号 蜘蛛切丸)
短刀 銘 広正
などなどです。

見てください、この素敵ラインアップ!

長谷部国信は、長谷部国重の弟 or 子? らしいです。
長谷部国重に似て細身で、刃紋が派手でとてもきれいでした。
のたれっぽいところと、互の目がダイナミックに入ってるところが交互にあって派手で、とっても目を奪われます。

そして! 短刀の名手粟田口吉光の「剣」!
短刀のような小ぶりの剣ですが。
控えめな直刃にところどころのたれた感じが、個人的に大ヒットですよ!!

吉光といえば、蜘蛛切丸のような「短刀」ですもんね。
蜘蛛切丸は、平造の短刀で、細い二筋樋と巴紋の金象嵌があります。
この金象嵌がとてもきれいで、満月みたいです。
ちなみに、毒蜘蛛に襲われたときに、独りでに抜き出て主人を守ったから蜘蛛切丸、なんだそうです。

そーしーてー。
そーしーてー。

新藤五国光の短刀!! 会津新藤五の兄弟刀ですよ!!!
さとりは無事に死亡しました!!!

会津新藤五のような完全なマット感ではないと思ったけれど。
やっぱり、マットな感じはしますね。
説明文を見ると『小板目肌よく詰み、青く冴え潤い有り、地沸つき、地景が現れる』とあります。
刃紋は『沸本意の細直刃を焼き、刃縁やふくら辺りでほつれ、金筋入る』。
刃紋も大変好きな感じ。素敵な一口です。

粟田口風の作風である新藤五国光*5 と、吉光本人が、隣同士で飾ってあって。
もうありがとうございますとしか言えませんでした。
さとり、無事死亡。


いや、ほんとに今月の短刀は良い物ばかりだった。

勢い余って、「熱田神宮の宝刀」という図録を買ってしまいました。
今回の「国光」、吉光の「剣」や「蜘蛛切」も、この図録に詳しく解説がありますので、気になった方は今月中(2016/5/24まで)に足を運んで、実物を見つつ、図録をお買い上げになられるとよろしいかと思います。

名古屋城&「刀剣展ー尾張に伝わる刀剣ー」

続けて、名古屋城に行ってきます。
3度目の愛知県ですが、ようやくの名古屋城です。*6

地下鉄で神宮西駅から、市役所駅に移動します。*7


名古屋城のお堀は水がないのねぇ……


加藤清正公がいたるところに……

しばらく歩いていくと。
名古屋城の本丸御殿があらわれました!


つくりたてほやほや。これは車寄。

ほやほやどころか、今現在まだまだ復元工事中です。
名古屋城も、戦争中の空襲で燃えてしまったのだそうです。
天守閣が燃えたのは、本気で数時間だったそうで……
名古屋城の中の資料館にその時の写真が展示してあって、複雑な気分になりました……

中は無料で入れるのですが。
まだ表書院周辺のみの公開です。中は新築の木のにおいがしました。


素敵な虎のふすま。フラッシュをたかなければ写真撮影OKです。

新築だけあって、普通そんなところにコンセントとらんだろってところに差し込み口があったりして(笑)


表書院の、上段之間。お殿様の部屋は他より一段高くなってます。


まあでも。
まだ一部のみの公開なので、くるっと一周すれば見終わります。

そして。。。



天守閣にやってきました!*8


金鯱が見えるよー!


かなりデカい。*9

この天守閣は広島城岡山城同様、中は博物館になってまして。
しかも、ものごっつ広い。
この天守閣の一階の一角で、刀剣展の展示がありました。

広島城のように、資料の見方という展示ではなく。
尾張に伝わる刀剣の展示、ということでした。
でも、チョイスとしては、とうらぶに出てくる刀の兄弟刀や同派がメインです。

土日なら、保存協会の方の質問コーナーが出ていたそうなのですが、今回は金曜日だったので、残念ながら質問はできませんでした。


展示の写真撮影できたので、一部を紹介。



刀 無銘(安綱) 

大磨上無銘だが、本阿弥光温の折紙により、安綱と極められているそうです。
磨上でも写真に収まりきらないくらいに大きい。
そして、鞘から徳川家ゆかりなのだなぁとわかりますね!
広島で見たシンプルな感じと同じだなぁと思いました。徳川綱吉から柳沢吉保が拝領したもの。

あと。写真に載ってる、安綱の石碑を見に行きたいなぁと、ぼんやり思いました。



太刀 銘 備州長船住 兼光

紀州徳川家伝来の兼光。
こちらも大磨上。刃紋は小湾に互の目と小互の目が入り交じる。
備州のどっしりした感じがたまらんとです。
これ、折返し銘なのかな?

ちなみに、通常と展示方法が違うのは、地震対策だそうです……



刀 無銘 青江

直刃仕立てっぽい。これも磨上げたのかなぁ? 刀自体の説明がないので「たぶん」としか言えないけど……
青江派南北朝の争いで南朝についたから衰退した……まじでか。



太刀 銘 備州国分寺 助国

なぜこれがチョイスされたのかは不明ですが。
備州は備州でも、備後国三原の法華鍛冶一類の流祖とされる助国、です。
磨上+折返し銘ですね。これもたぶんだけど……
前から思ってたんだけど、三原派に派手な逸話ってないんかね。
名物帳に載ってるくらいの業物もあるのに、知名度が低い……


とまあ、これは一部ですが。他にも……

兼定(之定)の短刀に、徳川の葵の紋が派手に入った鞘があったり。
国廣の刀があったり。
真田家伝来の長巻があったり。

なかなか見応えのあるチョイスでしたよ。
2016/5/12までの展示ですので、まだの方は是非是非ご覧になってくださいまし。

徳川美術館 第一展示室 武家のシンボル ー武具・刀剣ー

徳川美術館の名品コレクション展示室が、今年は約1ヶ月ごとに展示を入れ替えるという、スペシャルなことになっていまして。
第一段として、「名物 後藤藤四郎」「本作長義」「名物 物吉貞宗」「名物 鯰尾藤四郎」が出るということで。
続いては、徳川美術館です。


ここらへんから、雨が降ってきました……

展示室は入ってすぐに、甲冑と徳川の旗、馬の目印や、槍がどーんと目に入ります。
刀剣や鎧の他にも、茶道具や能舞台、浮世絵なんかもたくさんありました。

ウチの子シリーズっていっても、今現在、ウチの子になってるのはずおさんこと鯰尾藤四郎くらいですけど。
もりもり鑑賞しちゃいますよ。


・太刀(菊紋) 菊一文字
後鳥羽上皇が、一文字派の刀工と合作で作った……らしい。
菊紋が入ってると説明があったけど、何度見ても、菊に見えなかった……
でもこの菊紋があることこそが、後鳥羽上皇との合作の証なのだとか。
身幅は細めで、まさに一文字派とわかるような細かな丁字と雲みたいな刃紋。

・刀 銘 本作長義
均等な山がたくさん。とても目を引く刃紋。箱刃? 三本杉?? しかしこんなに派手できれいなら、写しを作りたくなるわなー。
ちなみに、この長義の写しが有名な「山姥切国広」なんだそう。*10
南北朝の作風らしく、切っ先がデカい。かっこいい。
長義というのは、もちろんあの備前の長義のことですな。
正宗の門人で、正宗十哲のひとり、なのだそう。

脇差 無銘 貞宗 名物 物吉貞宗
家康が携帯するとその戦は必ず勝利することから、「物吉」と命名された脇差
幸運を運ぶっていうよりは、勝利を運ぶって感じでしょうか(笑)
貞宗は正宗の養子だそうです。
平造りの短刀ぽい作り。脇差にしてはめずらしいのかな? あんま見たことない気がする。まあ、そんな数を見てるわけじゃないけど。
……と思ったら、文化財登録の長さ区分では短刀、らしい。

脇差 銘 吉光 名物 鯰尾藤四郎
元々は長巻(長い柄の太刀)だったのを、脇差に仕立てなおしたもの。
大阪城で焼けた後、越前康継によって再刃された。
元長巻だけあって、身幅はがっしりとした感じだなぁと思いました。
刃紋は直刃ぽいかんじだけど、ところどころ小さな互の目がある。
鯰……? 鯰のカーブなの? と思ったんですが……長巻時代はそうだったのかもしれないですね。

・短刀 銘 吉光 名物 後藤藤四郎

徳川光義(後の尾張家二代光友)と、家光の長女千代姫の婚礼を祝して、家光より光義へ贈られた短刀。後藤庄三郎光次が旧蔵のため「後藤藤四郎」というそうです。
走り書きのメモに「大ぶり」と書いてた(笑)
平造りで、刃紋は直刃ぽいところにふわふわとした互の目っぽいのが混じる感じ??
地肌は板目? かな??


写真はいずれも徳川美術館のホームページより拝借。


結局、美術館には3時間くらいいたかな。
浮世絵の特別展だったらしく、刀よりも絵を見る方に時間がかかりました(笑)
歌舞伎役者さんの絵がたくさんありました。

で、見終わると、雨がよりざばざば降っていました。
おいおい、今日は雨降らないと思って傘は置いてきたってのに……
傘は結局買わなかったけど、熱田神宮の図録は死守しました。


その後。周遊バスで1時間かけて名古屋駅まで戻り(笑)
名古屋で前回からお世話になっている銭湯に入って*11 前回もお世話になったネットカフェにてスマホの充電しつつこの記事を書いて*12 夜行バスで帰ったのでした。

今回は、結局ホテルがとれなかったので仕方なく、広島→大阪、大阪→名古屋、名古屋→広島と、全て夜行バスで回りましたが。
やってできないことはないですね。2回目、3回目はバスでも爆睡しました。
時間も有効に使えるのはいいんですけど。日中眠いことはあらがえませんね。
若いからこそできる強行軍……日頃から体力作りしときます……


今回も、ういろうを買って帰りました。*13



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*1:繁忙期で3500円とか、安くね?

*2:2回目は研修

*3:タイミング良く、『名古屋城本丸御殿 対面所・下御膳所公開記念 刀剣展ー尾張に伝わる刀剣ー』が開催されたのです。

*4:詳しくは前回の記事参照。

*5:ちなみに、相州伝の祖と言われる新藤五国光の門下には、行光・正宗・則重などの名工がいます。私が正宗が好きな感じと思っているのも、門下の流れなんですね……

*6:秋穂先輩に「なんで名古屋城行かないの?!」ってさんざん言われた。

*7:市役所駅の前にあるのは、あれ、市役所なんだよね? 城、好きだよなぁ……

*8:本丸御殿の工事が入ってしまった(笑) 

*9:鯱は空想上の生き物ですが、火除けの意味を持つそうです。実際、空襲で焼けるまでは初代の金鯱が乗ってたそう。今のは二代目だそうです。

*10:ちなみに「山姥切」の号は、国広が作った写しの方に与えられたもので、徳川美術館としては「山姥切長義」という呼び方はしないんだそう。

*11:朝、夜行バスから降りた時にも入ったけど、さらに夕方、夜行バス前にも入った。

*12:でも熱田神宮の内容でハッスルしまくって、途中のままバスの時間になってしまった……

*13:前回は「あき」を買ったんですが……ねぇ「はる」は? 春を通り越して夏になっちゃったよ!!