015-7_東京都/歌仙兼定登場! ついでに長船光忠さん祭の会!! の巻(前泊+1日)
チャオ、さとりです。
逃亡という名の経県値マップの旅、今回は東京にて、刀剣旅に出かけます。
ついでに、お江戸もあるよ?
ってなことで。
金曜日の仕事帰り、空港行きのバスに乗り込みました!*1
お気軽に東京へ旅立ちます。
土曜日。
なかなか寝付けなかったせいで、起きたらうっかり電車に乗る時間でした。
が。
30分後の電車で、永青文庫に向かいます。
バスなど駆使しまして、開館10分後に着きました。
ので、ひとりだけ汗だくだくになりながら、永青文庫を拝見しました。*2
歌仙兼定登場!!!
4階の展示室の一発目から、今回の目的のひとつ、生駒光忠がいらっしゃいました!!
生駒光忠(いこまみつただ)
刀
金象嵌銘 光忠 光徳花押/生駒讃岐守所持
号 生駒光忠
68.4cm
国宝
永青文庫所蔵(東京都文京区目白台)
御家名物
備前長船光忠の作で、本阿弥光徳の極め。光徳の筆からみて慶長末年の象嵌と考えられる。
鎬造、庵棟、猪首鋒、身幅広く、重ねやや厚く反りは浅い。
先切、反僅か、新鑢目勝手下がり、目釘孔1個。
差表に「金象嵌銘光忠光徳(花押)」、裏に「生駒讃岐守所持」と金象嵌が入る。豊臣秀吉に仕えて讃岐一国を領した生駒讃岐守一正の所持銘があり、世に生駒光忠と号して名高い。
明治33年(1900年)に細川家16代細川護立候爵が購入する。
昭和のはじめに重要美術品指定。細川護立候爵所持。
昭和11年(1936年)9月18日に旧国宝指定。
昭和30年(1955年)2月2日に国宝指定。
現在は細川家ゆかりの永青文庫に所蔵されている。
以前、長船刀剣博物館にもやってきた「備前刀剣王国」展の目玉であり、国宝の、生駒光忠。
図録の表紙になっているにもかかわらず、長船には来なかったという、悲しみの、生駒光忠。
ようやく、会えました!
生駒光忠!!!
キャプションに、細川護立少年がおかんにお小遣いをもらって買ったと書いてあったのだけど、ホントなのだろうか…?
図録では、熊本藩家老の家柄である小笠原宥から17才の時に譲り受けたとありますが。
もうこれで、全てがふっとんだよね。
お小遣いで買えるんだよ、光忠!
そして。
備前刀がいくつかあり。
いよいよ、歌仙兼定です!!
歌仙兼定
刀
銘 濃州関住兼定作
一尺九寸九分五厘
財団法人永青文庫所蔵
日本名宝展覧会出展
関鍛冶の代表と謂わるる二代兼定の鎬造り、身長二尺餘、山田浅右衛門が試斬りをして最上大業物なりと折紙をつけて居る、三斎細川忠興の指料で、三十六人斬ったからとて一名歌仙斬りとも云ひ茶人だけに拵付面白く、頭は四分平山道、䖝は革着せ青漆塗、目貫金鉈豆、柄は黒塗鮫茶革巻、鐔は鉄丸形左右影蝶透し、鞘は腰下刻み鮫着せ黒塗研出しで、これが歌仙拵えと呼ばれて名高い。肥後八代に引退していた三斎(細川忠興)は、当主忠利を取り巻く近臣達の輔佐ぶりが悪いとして、彼らを八代城に次々と呼び寄せ、この刀で首を刎ねたという。
殺害した家臣が36人であったため、三斎は三十六歌仙にちなみ「歌仙兼定」と呼んだという。
ちなみに、永青文庫には家臣36人殺害のエピソードは伝わっていないのだとか。
歌仙兼定は、岐阜県は関市の、濃州の刀鍛冶、2代目兼定によって作られました。
ゲーム内でも、和泉守兼定が「2代目」と呼ぶ(公式かどうかは忘れた)のですが。
2代目は銘を「うかんむりに之」で、定の字を入れます。
なので「のさだ」と呼ばれています。
関の刀剣は、初めて見たかもしれないなー。
意外と細身で、すこし短い感じがした。
刃紋は直刃に乱れた感じかな?
ホントに意外な感じなんだけど。控えめな中にもシンプルな存在感があったと思いました。
光忠が派手なら、歌仙はシンプルな美って感じ。
ゲーム内の歌仙兼定がへなちょこな感じなのが、大変もったいないです。
(という感じなので、あまり歌仙は好きじゃなかったんだけど、ちょいと改めようと思います)
それから、歌仙拵はトライポ的には見てはいけない拵でした……
あと、展示してある刀で好きだったのは、「海賊」かな。
こちらも関の刀です。
金象嵌で「海賊」って入ってるの。
その後、六本木でごはんを食べてから、浅草でにゃーんにお願いごとをして、上野へ。
ヒルズ族(通り過ぎただけ)
上野駅で、以前と同じ場所で迷うさとり。
国立博物館のある公園、広すぎでしょ……
国立博物館にやってきた!(手前はこんのすけパイセンのライバルにもならないゆるキャラ)
本館だけで、ものすごく展示室があるのに、平成館だとか他の建物もたくさんあって、これで620円(2016年現在)は破格。
しかし、今日は時間がないので、刀剣以外はさらっと、ついでに平成館行って考古学もさらっと、見てきます。
キャプションに写真禁止マークがなければ、写真OKって、太っ腹でしょ、トーハクさん!
今回は、本館2階の一部と、本館1階13室に、刀剣の展示がありました。
展示は期間によって変わるので、確認した方が良いです。
まずは2階から。
古備前吉包、福岡一文字助真、相州貞宗(石田貞宗)、長船祐定の薙刀、長船忠光の大身槍(室町中〜後の長船派。光忠さんではない)
が、ありました。
私が好きだったのは、相州貞宗かな。
正宗の弟子で、相州の、あのマット風な短刀で、ダイナミックな刃紋がステキ。
あとは、長船祐定の薙刀。長船派のどっしりとした薙刀。
それに比べて、大身槍とある長船忠光は細身すぎて刺すしかできない。
1階13室の方の刀剣は、たくさんありまして。
なんと!
ここにも! 光忠さんがいました!!
丁子刃が入り乱れたたいへん派手な光忠さん。
はー、ステキ。
それから。
最近実装された、亀甲貞宗がいました!
亀甲の由来は、なかごの彫り物(3枚目)によるそう。
ゲーム内キャラはなにやらヤバいらしいのだけど。
こちら本体は、のたれた感じがすごくいい。私好み。
それから、長船兼光(福島兼光)!
南北朝にしては、ちょいと細身だけど、長船派の派手な感じが良く出ていると思います。
あと、三原派の刀がありましたが、写真禁止マークがあったので、写真はありません……
古代の刀剣もたくさんありまして。
も、ね、ここ、1日いれますよ?
駆け足なのが悔やまれる。
さてさて。
今回の東京の〆は、こちら!
こちらは、江戸と東京の庶民の生活が見れる!(刀剣はないけどね)
ということで、ずっと来たかったのですが。
以前このあたりに来たときは営業時間が終わっていて入れなかったので、リベンジです!
日本橋!
入ってすぐに、橋がかけられてるので、びっくりします。
という感じで、江戸時代の庶民の生活がよくわかる展示満載なのでした!
文明開化を経て。
明治以降の「東京」の生活も!
鹿鳴館が足元に!
明治だけじゃなくて、大正(関東大震災)や昭和(戦中、戦後)の生活もありました。
コギャルの展示があったりして。
そうか、そこらへんはもう、展示する対象なのか……とか思いました。*3
久々に飛行機に乗って遠出して楽しいです!
また、今回の刀剣うんちくは、名刀幻想辞典より抜粋させていただきました。
ありがとうございました!
→名刀・名器の伝説 - 名刀幻想辞典