029_ 福井県/スペーストラベラーと日本刀☆朝ごはんを食べていたら思考が宇宙に飛んだ旅(1日)
皆様は、何故定期的に流星群がニュースで流れるかご存知ですか?
私は知りませんでした。
流星って、100年に一度とか、そんなんじゃなかったっけ? とか、そんなレベル。
さて。
それはともかく。
なんと、世界には隕石を元に作られたサーベルや刀があり、日本刀にも「流星刀」なるスペーストラベラー的な刀がある、というのです。
その流星刀、明治時代に5口のみ作られていて。
先日、そのうちの1口が、北海道の某神社に奉納されたとかで話題になりましたが。
さらに別の1口、短刀が福井市自然史博物館にて展示されるという情報を得たので。
うっかり見に行ってきました。
実は福井に行くのは2回目です
実は福井行くのは2回目*1 です。
前回は、まだ弟が京都に住んでた頃、夏休みで京都の家を開けてたところを陣取って、あちこち出かけたのでした。
昔過ぎて、東尋坊がヤバかったのと、敦賀駅で1時間待ったことしか覚えてない。
東尋坊にどうやって行ったのかすら覚えてない。
たかぎなおこ先生のコミックエッセイで、えちてつに乗っている回があったのですが。
アテンダントさんがいる列車には乗った記憶がないし、そもそも青春18きっぷで行った気がするので、えちてつではない気がする。
真面目に記憶がないのですが。
ま、10年以上前の話だからねぇ。
敦賀駅で寂しく1時間待った*2 過去もあり、今回は弾丸日程でもあるので。
サンダーバードに乗りました。
大人の財力発動。
福井駅です
ICOUSA、ゲットだぜ!*3
ICOUSA、公式HPがPCから見れなかったり。
事前に申し込み用紙を書いておくと良いと見たのに、申し込み用紙がDLできなかったり。。。
色々ありましたが、無事ゲットできました!
ホクホクしながら、駅前から観光ループバスに乗ろうと思ったら、見事に西口と東口を間違えて。
30分待つことになりました。
ので、福井城跡に行ってみることにしました。
徒歩すぐなのですが。
とりあえず福井駅は恐竜推しすぎでしょう……
↓これ、全部福井駅です。
福井城跡は県庁になっています
歩いて5分もかからないところに、福井城跡があります。
とはいえ、あんまり時間はないので。
お堀の外にある公園に行きました。
すると。
さとり「あれ? ぎねさんの元主さん??」
そう。
福井城は、元々北ノ庄城と呼ばれていて。
1600年に家康の次男である結城秀康が68万石で北ノ庄に入封された、のだそうです。
実は、福井県庁(福井城跡)敷地内には秀康の石像があるのだそうです。
今回は行かなかったけどね。
その公園の真後ろに、乗り逃したループバス乗り場がありました! ラッキー!
なので。
乗り逃したバスに、まさかの駅の一つ手前で乗り(笑)。
今度こそ、福井市自然史博物館に向かいます!
スペーストラベラー「彗星ってどんな星?」展
足羽山の上に、福井市自然史博物館はありました。
JRからでも見えます。
福井駅に着く前、山の上に見える建物が、博物館です。
普段は山の下の路面電車駅から、えっちらおっちら歩いてこないといけないみたいですが。
観光ループバスが出ている期間なら、すぐ下まで連れて行ってくれるので、便利です!
登り、結構なヘアピンが続くので、ルーブバスに乗るのが良いです!
ほんと、これないと死んでた。
なのに。
行きも帰りも、私の貸切だった!(笑)
ま。
それはともかく。
福井市自然史博物館です!
1Fは常設展の、福井の成り立ちと足羽山の自然などの展示です。
そして、2Fが、今回の特別展「スペーストラベラー展」の会場になっていました。
(参考)→福井市自然史博物館
冒頭の「流星って、100年に一度とか、そんなんじゃなかったっけ?」という疑問ですが。
(正確には「流星群」ですけどね)
流星群には軌道があり、主に彗星から放出される流星物質が細い帯状に伸びているのだそうです。
その流星群の軌道と、地球の軌道が交差した瞬間、流星物質が燃えて地球に落ちてくる、これが流星群、なのだそうです。
流星群の軌道も地球の周回軌道も「軌道」なので、定期的にぶつかって、流星群が見える、というわけですね。
さとり「ほへー、知らんかった!」
それで「しし座流星群」とか、時々思い出したようにテレビで見かける、ってことなんですね!
そして。
ありました、流星刀!!
この子は流星刀の長刀・短刀5口のうち、富山市科学博物館が所蔵する短刀です。
やっぱり実装はされていないので、激混みというわけではありませんでした。
さとりの脳内では既に実装されているけどね!*5
でも、マニアックなおじさまがぬめぬめと眺めておられました。
あと、バズーカで真剣に写真を撮ってたお兄さんもいらっしゃった。
結局マニアが張り付いてたのか!(私含め!/笑)
そうそう。
以前長船の刀剣博物館でいただいてきた「刀剣春秋」にたまたま記事が掲載されていました。
それによると。
明治時代になると、宇宙から飛来した鉄隕石(アイアンメテオライト)での作刀を試みようとした人物がいる。
その名は榎本武揚(1836〜1908)、幕臣から明治政府へ転身した稀有な成功者である。榎本がロシア大使としてサンクトペテルブルグにおもむいた時、ロシア皇帝の秘宝の中に隕石から採取した鉄で作った剣があることを知った。
(中略)
明治23年(1890)、日本でも富山県上市川上流において、鉄隕石が発見されて「白萩隕鉄一号」(東京都国立科学博物館蔵)と名付けられた。
その報を聞いた榎本武揚は、早速それを購入した。
「隕鉄は霊験あらたかな日本刀の素材に最適」と考えたのである。そして、刀工・岡吉国宗に「流星刀」の製作を依頼する。
鉄隕石からは約4キログラムの鉄が使用されたという。
国宗は柔らか過ぎる隕鉄の加工に苦労したが、隕鉄6〜7割・鋼3〜4割で混合して鍛え上げた。(中略)
完成した流星刀は通常の日本刀とは違い、ニッケルと鉄が層を作り、屋久杉の年輪のような派手な刃紋を形成したという報告がある。
ただし、焼き入れが出来ないことから、実用には向いていないらしい。
その後、こうしたロマンを受け継ぐ者は、しばらく出なかった。
※本山一城「流星刀と榎本武揚について考える」より、一部分を引用。
※原文中の漢数字は、横書きのため算数字に修正。
というわけで。
綾杉にも似た、シャボン玉を透かして見たような独特の肌がとても綺麗でした。
刃紋は直刃だった気がする。
上の刀剣春秋の文章では、年輪のような派手な刃紋ってあるけど。
あれはどっちかってーと、肌な気がする。
素人感想だけど。
「星鉄」の金象嵌も美しい。
流星刀の横に、隕石の展示がありました。
その他
学芸員の先生が撮った写真や、ほうき星が描かれた浮世絵、江戸時代のほうき星観測記録の展示がありました。
小さな部屋での展示でしたが、とても見応えのある展示でした!
監視員の方に写真許可をいただいたので、今後の資料用に、写真を撮らせていただきました。
ありがとうございました!
その後、屋上で福井市内の眺めを満喫し。
自然史博物館を後にしました。
バスまで時間があったので、隣の足羽神社にもお参りしました。
福井グルメを堪能しました
そして。
福井駅まで戻ったところで、お腹が空いた*7 ので、食に走りました!(笑)
欲張り福井名物セット(海鮮丼、越前おろしそば、ソースカツ丼、田舎のお惣菜がセットになったお得なセット!)
アイスクリームはコンビニで買ったのですが。
溶けそうだったので駅で食べたら、見知らぬお子様に絡まれました。。。
福井は恐竜推しなので、子供が多いんだよね。駅。。。
というわけで。
たかぎなおこ先生推しのさとりとしては、次回は恐竜も見に行かなければ!
そして、恐竜カレーを食さねば!
ってことで。
多分、近々リベンジします。。。
お代官様、山吹色のお菓子です!*9
*2:乗ってた列車がホームに止まって、1時間待った。あの頃はまだツイッターもなく、無駄にひとり寂しく1時間待った。
*3:でも、コミュニティバスでしか使えないので、デジポットのみで購入しました! 300円なーりー。
*5:聡梨加奈名義「審神者擾乱」第7話、第8話「流星と初期刀」
*6:ウィドマンシュテッテン構造と言います。これは鉄隕石でないと絶対に出ないんだそう。
*7:お昼はサンダーバードの中でミルクフランス食べたっきりだったからね。
*8:でも近々東海でも売り出されるらしい。ちなみに、九州産なので、九州でも買えます
*9:越前五千両、という、山吹色のカップケーキです。栗が入ってて美味しいです。福井藩主松平春獄の元へ坂本龍馬が、神戸海軍操練所運営資金を求めて訪ねてきた、という逸話が元のお菓子だそうです。ゴールデン!