003-2_石川県/倶利伽羅峠で倶利伽羅龍に会う! 目で見る刀の教科書展に行って来た!(1日)
前回、秋の修学旅行は終わったと書きました。
が。
実は大阪に用事があるついでに。
ひとり刀剣修学旅行に出かけることにしました!!
第一弾は、「目で見る刀の教科書展」!
石川県と富山県の県境、源平合戦「倶利伽羅峠の戦い」の舞台となった、「倶利伽羅峠」に行きます!
津幡駅には、牛の像が……!
ちなみに。
倶利伽羅峠の戦いとは。
ざっくりいうと、源平合戦とは「平家vs源氏」ではなく。
「平家vs源氏vs木曽義仲」のみつどもえだったらしく。
西国は平家、関東は源氏、北陸は木曽義仲、そして平安京に後白河法皇、さらに奥州には藤原氏がいる(こちらは中立状態)という状況だったようです。
倶利伽羅峠の戦い自体は、食糧難が原因で、平家と木曽義仲がぶつかった、というのが本当のところらしいです。
その峠の戦いで、
「あ、そうだ。昔、牛の角に火をつけて奇襲したとかいうのがあったな、ワイもそれやったろ!」
と、木曽義仲が言ったかどうかはわかりませんが、ともかくそういう伝承があり、それであの牛の像が駅にあるのだそうです。
(詳細)→倶利伽羅峠の戦いとは?わかりやすく紹介!【木曽義仲や平家物語のエピソードを交えて】 | 大人になってから学びたい日本の歴史
それと関係あるかどうかはわかりませんが。
(まああるだろうな)
ある日、財団が突如動き出しました。
というわけで。
今回は大倶利伽羅にも会いたいけど、倶利伽羅峠にも行ってみたいと思い。
朝6時の新幹線に飛び乗ります!!
13時過ぎても、まだ電車です
しかし。
本当は前日に新大阪駅に泊まって、朝一のサンダーバードに乗るはずだったのに。
まあ、仕事が終わらないよね。
というか、私、いつもこういうパターンなきがするけど。
なので。
泣く泣く、前日キャンセルし。
(キャンセル料払ったよ! 私が悪いわけだし!!)
朝一の新幹線に振り替えたわけですが。
まー、北陸は遠いですね。
13時過ぎても、まだ電車の中でした。
ついたら14時でしたよ。
「どこから来ましたか? アンケートマップ」が受付にあったのですが。
当然というかなんというか。
中国地方から来ている人はいませんでした。
物理的に、というよりは、交通網的に、一番遠いよね。。。
倶利迦羅不動寺とは?
倶利迦羅山不動寺は、今から約1,300年前の養老二年(718)、中国から渡来したインドの高僧、善無畏三蔵法師が倶利迦羅不動明王の姿を彫刻された尊像を、元正天皇の勅願により奉安された事が始まりと伝えられています。それから約100年後の弘仁三年(812)に、弘法大師が諸国を巡る途中で、不動明王を拝され、あまりの有難さに扉を閉められ、本尊と同体の不動尊像を彫り、御前立(おまえだち)の不動尊として奉安されました。この時、別当山として長楽寺が開山されたといわれています。
寿永二年(1183)の倶利伽羅源平合戦の際、兵火に遭い、多くのお堂や寺宝、記録などが焼失しましたが、その後、源頼朝によって再興されました。戦国時代の天正年間(1573〜1592年)には衰退し、廃寺同然となりましたが、江戸時代の寛永年間(1624〜1644年)に秀雅上人が再興し、さらに加賀藩主前田家の祈願所や参勤交代の休憩所となったことから、社殿の再建や寺領の寄進が行われ、寺運が再び隆盛しました。
江戸末期の天保七年(1836)に門前の茶屋から出火し、山門や不動堂が焼失しました。再建されないまま明治維新を迎え、明治二年(1869)の明治政府による神仏分離令によって長楽寺は廃され、手向神社となりました。その当時の仏像類は、金沢市の宝集寺、小矢部市の医王院、津幡町倉見の専修庵などに譲渡されました。
廃寺から50年後の昭和二十四年(1949)、高野山の金山穆韶大僧正の尽力により、長楽寺跡に堂宇が再建され、御本尊さまの御名から倶利迦羅山と号し、不動寺(通称、倶利伽羅不動寺)として復興されました。奥之院の不動堂は、旧高松小学校(現かほく市)の御真影奉安殿、本堂は旧金沢卯辰山忠魂祠堂を移築したものです。以後、次第に道路や寺観を整えられ、県内外から多数の参詣者がお詣りされます。
公式HPより
というわけで。
倶利伽羅峠の戦いの時も、しっかりここにお寺があったんですね。
展示自体は、YSJとほぼ同じでした
いや。
やってくれるだけありがたいんだけど。
あの展示、いつまで使い回すんだろうと思わないでもない。
乱藤四郎は初めてみました。
例の偽物と共に。
偽物には折り紙がついていたのですが。
いかにいうても、折り紙にひらがな(しかも普通の教科書体)は使わんやろ。。。
と思いました。
あと、日本美術刀剣保存協会の登録証みたいなのもついていたのですが。
その日付は、会長はその人じゃないよ、みたいなことも書かれていて。
あー、こういうところから、本物偽物が鑑定できるのか。と、納得しました。
知識で殴るって、面白そうだなぁ。。。
大倶利伽羅は、さすがの圧倒感でした。
やっぱり相州スキ。。。
堂々としたあのお姿がまず良いし。
倶利伽羅龍の彫り物と、その上にある第二の倶利伽羅龍*2 も見えました。
実際に刀に触れて体験するコーナー
マスクと手袋をして。
実際に刀を手にとって2分間鑑賞できるコーナーもあったので。
参加して来ました。
私が持ったのは、山鳥毛の写でした。
鑑賞方法を教えてくれるので、良いのですが。
長船でやった時の、緊張感みたいなのはありませんでした。
私もうっかりファスナーついたパーカーを着て来てしまったのですが。
長船の時は、ドレスコードがTシャツだった気がする。。。
(ファスナー、ボタン、ネックレス、指輪などは、うっかり当たると刀に傷が入る)
のに、普通に派手なネックレスつけてる人、いたしねぇ。。。
山鳥毛の係の人も、山鳥毛が今話題になっていること(ふるさと納税)、しらなかったし。
私はこれ、三島で展示されてたあの山鳥毛かなと思って質問したのですが。
「知らない」って言われたし。。。
秘仏を拝みに行く
倶利伽羅不動寺で、これほど祭りになっているのにはわけがありまして。
実は開山1300年を迎えたそうで(おめでとうございます!)。
御本尊が特別開帳されました。
(実に100年以上、一般公開の記録がなかったのだとか)
手にいい匂いのお香を塗ってもらって。
それを擦り込みながら、拝みつつ、焼香します。
倶利伽羅不動寺は、高野山真言宗であるため。
天台宗であるところの私さとりは、焼香方法がいつもと同じでいいのか、非常に迷い。
うっかり火がついている方に指を突っ込みそうになりましたが(汗)
ちゃんとお参りできました!
剣に巻きついている倶利伽羅龍が御本尊で。
睨みつけられると、背筋が伸びる感じがしました!
めっちゃ時間かかったけど、来てよかった!!