経県値マップ

47都道府県を全制覇する旅

019_青森県/困った時は北に逃げます。本州最北端でとんがる旅(4泊5日+α)


さて。
移動オンリーの1日目が明け。2日目からはガンガン観光していきます!
……ていっても、相変わらず不安は不安なんですけどね。もう電車乗ってても。


私の大好きな作家さんに、能町みね子先生がいらっしゃいます。
タイトルは能町先生「逃北」より拝借。
疲れたら、困ったら、能町先生は北に逃げるんだそうです。だもんで、青森県にはよくいらっしゃっているようです。*1
先生曰く。

「北のとんがってる部分がいい!」

私も激しく同意します。とんがり=岬=海がある、ってことですからね。
青森にはとんがりがたくさんありますが。
2日目は左のとんがり……津軽半島を目指します。


6時10分……青森駅から列車に乗ります。
これに乗らないと、次がないのです。
何しろ、1日に4本しか便がないからね。ええ、1時間に4本じゃありません。1日に4本です。



途中蟹田駅で乗り換えます。*2


三厩駅に着きました。


この終わってる感がとてもいい!


いやー。
きましたね。はしっこまで。レールが終わってるのがとってもいいです。
この列車に接続して、町営バスが出ています。
駅から出ると、すでに接続バスが待ってました。
「もう乗ってもいいですよ」
てことだったので、乗ってみると。ラジオがかかっていました。
内容はどうやら北海道の放送。やー、はしっこまで来たねぇ。イヤでも実感します。*3

乗客は、私と、同じ列車に乗ってきた旅行者ふたり(一人はおじさん、一人は若い男の人。どちらも一人旅のようでした)、そしてバスの運転手さんと思われる男の人*4 だけ。
途中一人、地元の女の人が乗ってきたけど。
これで乗り放題100円って……採算採れるのか?!
たぶん、採れないよね。
だってこれ、学生は無料って書いてあるし。たぶん採算度外視の町営なんだな。

終点の竜飛岬に到着しまして。
おじさんと女の人は、下の港で降りていきました。
お兄さんは青函トンネル記念館前で降りていきました。
私一人が、終点で降りました。


ここ実は、私が好きなマンガ、鳥野しの先生「オハナホロホロ」の舞台になったところでもあります。

モッチー先生の推理ネタになった「歌碑」……つまりは石川さゆりの「津軽海峡冬景色の歌碑」は、バスを降りて正面すぐにあります。
私は例のボタンを押しませんでしたが、結構大音量で歌が流れます。
何処にいても、誰かが押すとすぐにわかるという。
せっかくだから押しても良かったんですが、眼前に広がる海にテンションがあがってそれどころではありませんでした。


下の港が一望できます。

そこからすぐに、ニコくん捜索のために通った「階段国道」がありますが、地形的にここを降りてしまうと下の港からあがってこないといけないと思ったので、華麗にスルーして、まずは竜飛岬の灯台へ


コントラストがきれい。晴れて良かったな!

ここらへんで、私の体力がつきましたので、灯台横の
ベンチで、青森市内で買ってきた「イギリストースト」をいただきました。


青森の庶民の味、イギリストースト

この灯台の敷地内にはベンチと、あとソフトバンクの携帯基地局があります。*5
眺めていると、観光バスでやってきた老人会のみなさまが通過していきました。
灯台の前で記念撮影しているのを横目に見ながら、パンを食べるさとり。
まあ別に、その写真に私が入んなければいいですよ。こちとら朝早くて何も食べてませんでしたからもう限界ですし。

ちなみに、イギリスパンはシュガーマーガリンがはさんであって、非常にジャンクな味でした。


さて。
いよいよとんがりの先端、竜飛岬に到着です。
さっきの団体さんはさっさかお戻りになっていて、いませんでしたが。野鳥の会の少年たちがいました。
なにやら、望遠鏡で海峡を眺めては、写真を撮っている様子。

それはそれとして、向こう岸を眺めます。
ぼんやりとだけど、北海道が見える。
右手に、右側のとんがりもぼんやり見える。


さすが、端っこ。晴れて良かったです。

その後、文学碑をみたり、砲台跡をみたりしながら、岸壁を歩いてみました。


すげードラゴンな橋。


きっとニコくんが飛び込んだのはこっち側ですよ。


そして、階段国道へ。


実はオハナホロホロに出る前から、この階段国道には一度行ってみたいと思っていました。
ちなみに、作中の背景はこの看板の左側ですね。*6
確か、「ナニコレ珍百景」というテレビ番組で、「日本で唯一、車が通れない国道がある」という投稿があったと思います。
たぶんそれを見たんだったと思うんですけど、是非行ってみたいと思っていました。


なぜか途中にスタンプ台があります。


マジで階段です。


住宅地の裏手に続いてます。かなり急。


そして、民家につながってます。


これ、看板出てなかったら、ここ通ってもいいのかかなり悩みますよね。
普通に生活臭が漂ってるし。
階段国道は、朝おじさんたちが降りていった港につながっていました。


ホント、海がきれいなところです。

11時にまたバスが来るので、これに乗って青函トンネル記念館に向かうつもりで、バスを待ちました。
区間でも100円。
バス停に座っていると、朝いたバードウォッチ隊の少年がパンを食べながら歩いていきました。
バス停の向かいに、ちょっとした商店があり、そこで購入したようです。



さて。青函トンネル記念館です。

こちらでは、実際に青函トンネルを掘っていたときの作業坑を利用して、機材やらの展示が行われています。
ケーブルカーに乗って、海面下140mへ降りていきます。


トンネルの口がぽっかり開いて、いよいよ発車です。

青函トンネルって、前調査を含めると、昭和20年代から作り始めたんですね。で、できたのは昭和60年なんだそうで。
記念館の周辺は、今では何もなくて、あるのは風力発電の風車くらいだけど。当時はそのあたりに宿舎だとか学校だとかがあって、大量の人が住んで働いてたんだなぁ。
まさに、不便・事故を解消するための大事業だったわけです。
で、当時から新幹線が通っても良いように設計してたようです。
来年、ここに新幹線通るんだよね。気の長い話だけど、青森や北海道の人にとっては念願だったんだろうなぁ。


というわけで、この先の竜飛海底駅には、今は行くことはできません。残念。


戻ります。左は海底へ、右は先ほどの作業坑へ行きます。


ここが基地だったわけですよね……強者どもが夢の跡。



そして、14時半のバスに乗り、三厩駅から青森駅へ戻りました。



さよなら、三厩駅


新幹線、つくってます。


橋も、見えます。


次はこちらに乗って、青函トンネルを通りたいですね。


さてさて。
青森駅に戻りまして。
本日の晩ご飯は「味噌カレー牛乳ラーメン」でございます。
これは「秘密の県民ショー」でみたのかなぁ。
うげーと思ったんだけど、ホテルの横にお店があったので、是非食べてみないといけないよなぁと思って。
チャレンジしてみました!!


味の札幌「浅利」さん。


こちらが味噌カレー牛乳ラーメンだ!!

出てきたときは、スープが白いので「あれ? 味噌カレーでは?」と思ったのですが。
食べてみると、
「カレー? 牛乳? 味噌ラーメンだ!」
という感じで、味の攻撃が始まりました。
カレーうどんを想像していたので、ちょっと意外でした。
ちょっとマイルドな味噌ラーメンって感じ。カレーは食べた瞬間に香る程度です。

ただ食べ続けていると、やっぱり牛乳が重くのしかかってくるので、テーブルにあった一味を入れて味を変えてみると、またおいしく食べられました。
もやしが多くて、ちょっと量が多い感じですが、大変おいしくいただきました。


明日はのんびりする予定です。
竜飛岬で前から行きたかったお店に電話して、予約取りましたからね!*7
楽しみです。


★ つづく ★

*1:実はこの旅の2日前にも、青森……というか、下北半島にいらしてたそうですよ。ツイッター実況拝見しました! ニアミス!

*2:ここがゆうちゃんが置いて行かれた駅です。「オハナホロホロ」にて。

*3:千歳空港の飛行機空席情報をラジオで流していたのでわかりました。でもさ、会社別に「満席です」と流すことに意味はあるのか? とちょいとツッコミ。普通空席情報だと思うんだけど、満席の便のみアナウンスするのは全部の便を把握してないと難しいと思うんだけど……私だけ?

*4:一番前の席で運転手さんしゃべっていて、謎の男の人だと思っていたら、後々の便で運転されていた。どうやら途中下車して乗務に向かったようです。

*5:みた感じそこまで出力がなさそうな感じでした。たぶん、規模としては電話連絡用。

*6:うっかり本を見てくるのを忘れて、どちらの看板か忘れて、左側の看板は写真撮らなかったんだよ……不覚。

*7:おかげでぷちぷちとぎれましたが。風のせいかな? しっかりしてくださいよ、ドコモさん〜!