031_ 山形県/やっぱ、芋煮!(2泊3日)
山形市内のホテルをとって(2泊で、東京の1泊分より安かった!)、いよいよ芋煮フェスに行きます!
本気過ぎる芋煮会
ホテルは会場から2キロくらいのところで、さらに送迎バス乗り場から1キロくらいのところだったわけです。
会場は8時30分にオープニングイベントがスタート。
まあ、9時くらいに、会場入りできればいいのかな、と。
8時過ぎくらいにホテルを出発したわけです。
バス乗り場には、長蛇の列が……!
まじかー、山形の人の芋煮会への熱意をなめてたわ……*1
前に並んでいた人は、地元のおばあちゃんだったらしく。
方言がきつくて、時折何を言っているのかわからない……
まあでも、そのおばあちゃんは7割くらいは標準語だったかな。
予定通り9時に来たけど。
芋煮の配布、すでに11時からでした!
まじかよ!!
この鍋、デカすぎて支えるのにクレーンを使用。
取り分けるのに、パワーショベルを使うという、力業過ぎな芋煮です!
もちろん、食べるものを扱うので、パワーショベルにはアルミホイルが巻いてあります。
この大鍋、作り替えたもので、今年が初お目見えとのこと。
ゆるキャラたちと共に、テープカットイベント!
いやー、否が応でも盛り上がりますな!
例えるなら、コミケの待機列みたいな感じ!
めっちゃ並んでる!
誰、今日雨降るとか22度とか言ってた人!
めっちゃ晴れてて暑い!
熱中症注意だよ!!
というわけで、防寒対策は持ってきてたけど、日傘や帽子は持ってきてなかったので。
過酷な待機列に並ぶには、ちょいと体力的に不安だったので。
芋煮カレーうどんを食べる!
B級グルメゾーンのテントで、芋煮の〆に食べるというカレーうどんを買ったのでした…*2
ひよりすぎかよ!!!
……朝から〆っていう、売り込み文句に殺されたことも付け加えておきます。
メインの芋煮までは、会場を見て回りました。

自衛隊の車を見たり。
プロレスの実況を聞いたり。
JAのブースを冷やかしたり。*3
そうこうしてる間に、11時になり。
いよいよ配布ブースに入ります!
どうやら、ギネス記録を狙ってるらしい。*4
大鍋から、さらに給食室サイズの鍋に移し替え、それから配布されます。いい笑顔!
私みたいなひとりで来た人には、こういうプラ容器に入れてくれるのだけど。
このフェスではマイ容器マイ箸持参を推奨していて。*5
なんと、家族で来てる人は、鍋に入れてもらってました!
すごいなー、それそのまま夕飯にのぼったりするのかなー。
というよりも。
テント持参で、アウトドアテーブルに鍋置いて食べてる!
本気度が違いすぎた!!!
一般旅人(?)であるところのわたしや、少人数できてる人は、河原のはらっぱみたいになってるところに、ビニールシートをひいて、座って食べました。*6
なんというか、青空の下、みんなでただのんびりひとつの鍋を囲む、というのもいいものなのだなぁと思いました。
このはらっぱに座っている人は、誰も私が西からひとりで参戦したとは思ってないだろうな。
そう考えると、とても楽しかったです。
芋煮の味は、すき焼きをスープにしたら、こんな感じなんだろうな、という味でした。
具の中身は牛肉、ネギと玉こんと里芋。美味しかったです。
しょう油がすごく濃くて、飲めないのかと思ってたのだけど、そうでもなかった。
だが、やはりすき焼きテイストなので。
さっきJAのテントでおにぎりを買った私に死角はなかった!
梅のおにぎりだったので、芋煮には入れなかったけど。
これ、ごはんをインしても絶対美味しいよね!
カレーうどんもいいけどね!
会場を後にする人の手には絶対この印があって。
バスの中でも見つけたらニヤニヤしたわけです。
あー、この人も、あの長蛇の列をくぐり抜けた猛者なのだなぁ、なんてね!
ずっと、芋煮会を体験してみたかったので、とても満足しました!!
そして、鶴岡市へ!
というのも。
致道博物館なる場所で、信濃藤四郎が展示されてるとの情報を得たからです。
せっかく山形に来て、展示期間がかぶってるのだから、見に行きたいよね。
山形市内から100キロ離れていようともな!!
というわけで。
前日にレンタカーを急きょ借りて。
昼からぶっ飛んでおでかけです。
山形市内からは、月山までは高速道路が通っていますが。
月山付近は自動車専用道路を走り、峠を越えて再び高速道路に乗るというルートです。
ちなみにJRで行くと6時間かかる(!)ということですが、車なら1時間半で行けるとのこと。
(グーグル先生、談)
モータリゼーションの勝利ですな!
この建物は、元々役所だったとかで。
なかなかレトロな感じでした!*7
こんなレトロな感じなのに。
中は土器や縦穴式住居が展示されてるので、なかなかシュールです。
かと思ったら、いきなり大正モダーンな袴、ドレスやコートなどあったりして(笑)
なかなか面白い感じでした!
致道博物館は敷地内に建物がたくさんあって。
刀剣が展示されてるのは、ふたつめと3つめの建物の中でした。
こちらは、クラウドファンディングが瞬殺したことで有名な、蛍丸の写し。
阿蘇神社に奉納されたものです。
初めて見ました。
大太刀に分類されてる蛍丸だけど、長さは太刀と同じくらいかな?
というか、擦り上げられてる長さで再現されたのねー。
鋒は鎌倉時代っぽいなーって印象。
そして。
同じ部屋に、御手杵の写しも展示されてました。
参勤交代に描かれている御手杵とともに。
(こちらは写真NGでした)
結城市の鉄工所で作られた黒熊鞘ではなく。上林恒平・高橋恒厳師弟による合作、白熊鞘の方です。
あたらめて見ると、御手杵長いなーって思いました。
白熊鞘デカイし。
しかし、ライティング角度が私と合わなかったのか、刃文は確認できず。残念。
3つ目の建物は、刀剣の展示がメインでした。
9/8(土)〜10/21(日)、秋の特別展「刀剣と甲冑 〜重要文化財 色々威胴丸修復記念〜」
長船の刀も、多く展示されていました。
で、信濃藤四郎。
元々は、永井信濃守尚政の所持で、そこから『信濃藤四郎』と呼ばれるようになった刀です。
古来、吉光は、相州の新藤五国光と並んで短刀の名手として名高い。吉光は京の粟田口派の終末の名工であり、豊臣秀吉の蔵刀で今は焼き直しになっている、有名な「一期一振」という太刀を除いては、すべて短刀である。それらの短刀の姿は、比較的多様であり、この短刀は、やや大振の類に属し、小板目がよくつんで、地沸のついた地がねは美しく、小沸出来の中直刃はよく冴えて、気品がある。同作の中では、特に地刃が健全である。名物の由来は、徳川家康の重臣、永井信濃守尚政の所持であったことによる。3代酒井忠勝の代に酒井家に移り、同家に伝来した。
平造、三つ棟、重ねやや厚い。鍛えは小板目つみ、地沸つく。刃文は中直刃、匂口締まりごころに小沸よくつき、沙える。帽子は小丸、先僅かに掃きかける。彫り物は表・裏に護摩箸。茎は生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘穴二、内一つ埋める。鎌倉末期、長さ二五cm、内反り。
文化遺産オンラインより引用。
ウキウキしながら*8 ケースの前に立ったわけですが。
……博多と区別がつかなかった!
銘の『吉光』の口の字の下がはねてたのは見たけども。
綺麗な直刃調なところも、護摩箸が入ってるのもそっくり。
というところで気付いた。
吉光はいくつも短刀を作刀したわけだけど。
デザインを同じ感じにして、流行りというかブランドを作るのを狙ってた、というのはあり得るよね?
とまあ、強がりを書いたわけですが。
鑑賞が難しい刀であるというのは間違いないようです。
あとですね、吉岡一文字の太刀(一 備前国○○住人左兵衛尉助次)が良かった!
この太刀はもと、庄内藩中老菅実秀(1830〜1903)の愛刀で、明治28年酒井忠次3百年祭の折、酒井家に献上したもの、後致道博物館所蔵となる。黒漆塗の休め鞘には「天正三乙亥年五月二十日子ノ下刻、武田兵庫頭信実討死の刻、三州名倉住奥平喜八郎信光得之」とある。長篠合戦の折のことである。
助次は延慶三年(1310)記に見る如く鎌倉末期の備前吉岡一文字派の刀工である。腰反り高く踏ん張りがつき、小鋒のバランスの良い姿である。鍛は板目肌に杢目が交じり、乱れ映りが立ち、刃文は直刃調に小互の目交じり、総体に逆かかり、足、葉入り匂口締まりごころとなる。帽子は小丸、佩表腰元に梵字を刻す。
文化遺産オンラインより引用。
茎に金象嵌で『袖ノ雪』と入っていて。
これは、『袖の上に積もった雪はすぐに落ちてゆく』ことを、振り落としたら首がすぐに落ちる切れ具合とかけたもので。
なんというか、雅を感じる心は狂気と紙一重なのだなぁと。
これはのちのち創作に活かしたいと思う。見た方は『あー、あのネタか』と思って欲しい。
若干駆け足でしたが。
18時頃までに山形市内に戻りたいので。
鑑賞はそこそこに、お隣の荘内神社へ。
城跡の真ん中にある荘内神社は、酒井家のご先祖が祀られています。
2枚目のしなのんの隣にこっそりあった立て看からもわかりますが。
この日は『おっきいこんのすけ』*9 なるゆるキャライベントがあったのですが。
結局、パイセンも司令終了でいなかったし、1時間半の滞在で戻ったけど、楽しかったです。行って良かった!
冷たい肉そばをいただく!
来た道をダッシュで戻り。*10
18時半には山形市内へ戻ってきました。
鶴岡では何も買い物ができなかったのが心残りだけど、仕方ない。
残る山形でのミッションは、『冷たい肉そばを食べること!』。
わたしはたかぎなおこ先生のガチファンなので、先生が召し上がったものはチェックせざるを得ないのです。
というわけで。
さすが東北、18時超えたくらいにはもう真っ暗です。
(西はこの時期同じ時間はまだ明るいです)
夜遅くまでやってて、山形市内で、という条件で、こちらのお店になりました。
カウンターもあるので、ひとりでも入りやすかったです。
肉は、鳥(鶏か鴨かは判別できなかったのですが、多分鶏?)でした!
ぬるいより少し冷たい、くらいの冷たさのお蕎麦でした。
脂が出汁と絡んで、美味しいは美味しいんだけど…
アブラがキツイ!
(いや、これは加齢によるものですね明らかに!)
美味しいんだけど、こたえるって、どういうこと?!
(加齢ですね)
いや、歳はとりたくないもんですな……
たぶん、大学生とか20代の頃なら、めっちゃハマってたと思う。
味はめちゃくちゃ美味しいからね!
ただわたしの身体が老いていただけで!
まあでも、一度は食べたいと思っていたので。
満足です!
テンキュー テンドゥー!
その後、無事車を返却できました。
車返したら、走行距離見られて、めっちゃ驚かれました。
「6時間で結構走ったんですね?」って。
あー、まあ、200キロだったしね。
軽自動車にはかわいそうなことをした気もする。
アクセルベタ踏みしてた道もあったし。
しかし今回、車借りる予定じゃなかったんだけど。
結果として、車借りて良かったな。
冷たい肉そばの一休庵さんが、駅から2キロとかそんなんだったので、歩きだとデロデロになるとこだった。
あと。
山形のナンバープレートは、3だったのが気になりすぎたので。
自分でも乗れてよかったです!
そして帰路につく
3日目は移動日なので。
空港の写真でも載せておきます。

畑の中にいきなり現れる山形空港。かわいい飛行機で帰る。
帰りは伊丹便だったのだけど。
いやー、なんかハブ空港の遊びが流行りそうだな、って思いました。
羽田は全国各地からの便が着くからもちろん便利なんだけど。
東北とか、九州とかの、離れた場所って、大阪便とか福岡便とかが設定されてたりするんよね。
東京便より利用する人が少ないから、小さな飛行機で、乗り降りに時間がかかることもないし。
こりゃ流行るわ、私の中で!
もっと早くに伊丹の魅力に気付くべきだった……
時間があえば、秋田の時の3分の2くらいの費用で行けることが、今回判明したので。
軽率に、東北に行きたい。
あとは福島と宮城が残ってるのか。*11
*1:しかし、何割かは宮城からのお客さんだったことを申し添えておきます
*2:いやさ、朝ごはん、芋煮にしようと思ってたんだもん! お腹すいてたのだよ!
*3:さすが山形、果物が美味しそうだった! 持って帰る方法がないのであきらめたけど
*4:引換券を出したらもらった。鍋の前で回収された
*5:特にお箸は会場では有料だからね。昨日弁当買った時の余りのお箸がカバンに入ったままだった私勝利! そしてジップロックコンテナ持参の人は頭いいなと思った
*6:ま、私はビニールシートなどという気の利いたものは持ってないので、地べたに座って食べましたけども! そのためのカーゴパンツだしね!
*7:しなのんのくびまき、とってもかわいいので好き
*8:と言いながら、半ばぐでぐでではあったのですが。
*9:通称『パイセン』
*10:途中渋滞したので焦った。また再び安倍礼司を久々に聞いた。
*11:新潟は東北に含まれません、私の中で!